バスタオルを早く乾かしたい!なんて時、
洗濯機で脱水して早く乾かそうと思ったことはありますか?
でも実際それってありなの…?
ここではそんな疑問に答えていきます。
【1】「脱水」とはそもそも何なのか、どのようにしているのか
「脱水」とは簡単に言えば、洗濯後に水を絞り出すようなものです。ですが、洗濯機の中で具体的にどのようなことが起きているか知っていますか?
洗濯層を高速回転させて、遠心力で水を切っているんです。そのとき、洗濯物は洗濯層にペッタリとへばりついています。信じられないくらい平たくです…。脱水している時は、音も大きいですね。洗濯物に大きな負担がかかっているのは想像に難くないです。
【2】バスタオルを脱水にかけると何が起きる?
結論から言いますと、タオルのループ状の繊維「パイル」に大きな負担がかかります。この「パイル」は吸水力やフワフワ感に大きな影響を与えます。たとえば、パイルが脱水により倒れている状態では、ゴワゴワした感触になってしまいます。最悪の場合、パイルが壊れて糸くずが出る原因にもなります。たしかに脱水をすれば早く乾きますが、バスタオルへの負担が大きいため、どうしても時間がない時以外は脱水で乾燥させるのは避けたほうが良いでしょう。
【3】それじゃあ、脱水を全くしないほうが良いのでは?
脱水を全くしないのもまた問題です。夏の昼間に外に干すのならば、そこまで問題にはならないでしょうが、そうでない場合は悪臭がしてくる可能性があります。よく、梅雨の時期に部屋干しして、カビ臭くなったりしませんか?それと同じ現象が起きる可能性があります。
脱水をしないということは、水がしたたり落ちるほど濡れた状態で干すということなので、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。
【4】バスタオルをより早く乾かすためには
一番わかりやすい方法は、乾燥機を使うことです。乾燥機にかけてしまえば、早く乾くだけでなくバスタオルがフワフワに仕上がります。また、抜け落ちた糸くずをフィルターが拾ってくれます。バスタオルを使用した時に糸くずが顔や体につく不快感を避けることができて一石二鳥ですよ。乾燥機能がついた洗濯機を持っていない方は、この際乾燥機能付きの洗濯機に買い替えてみてはいかがでしょうか。
最後に、「いやでも、やっぱり買わないで安くすませたい!」という方へ。
バスタオルを畳んで、目の細かいネットに入れて脱水にかけてみましょう。ネットがあれば少しはバスタオルへの負担が減るのでおススメです。そして、干すときは縦向きではなく横向きにかけると早く乾きます。また、リネンタオルを選ぶのも一つの手です。
【まとめ】
早く乾かせるのなら乾かしたいという気持ちはとってもわかります。
脱水機能は確かに便利ですが、生地への負担が大きいのです。
バスタオルをすぐにダメにしてしまわないように気を付けましょう。
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